「努力をできていないことに、しんどさを感じてしまう」
私たち物事が思うように進まないとき、「全然頑張っていないのに、どうしてこんなにしんどいのだろう」と感じることがあります。
その原因は様々です。例えば、他人との比較など外的なものなど、自分がコントロールできないことに苦しんでいるケースであったり、自分への理想が高かったりするなど自分がコントロールできるものの掌握に失敗しているケースなどが挙げられます。
そんな時、私達の心と体は何を伝えようとしているのでしょうか。ここでは、その原因と対策を考えてみましょう。
全然頑張っていないのにしんどくなってしまう原因
他人からの期待を無碍にできない
他人からの期待を無碍にできない人は、誠実な人といえますが、その反面、自分の気持ちよりも他人の意見や価値基準を優先してしまいがちです。
これは、他人の意見や期待を満たすために自分自身の心のうちを無視してしまう結果を生み出します。その結果、自分が本当にやりたいことをおろそかにしてしまっているように感じられ、心身ともに疲れてしまうのです。
もちろん社会的な立場や責任がある人にとっては「期待に応える」ことは重要でしょう。しかし、そういったケースではない場合は、自分自身の期待や感情に優先して応えていくことが大切です。
断れない
また、「断れない」という理由も、しんどさを感じる大きな原因です。
自分が本当にやりたくないことでも、断ることができずに引き受けてしまうと、自分のエネルギーを浪費してしまうことになります。
断ることは、自分自身を守るための重要な手段です。自分の限界を理解し、それを他人に伝える勇気を持つことが求められます。
自分に対する理想が高い
さらに、「自分に対する理想が高い」人は、どんなに頑張っても自分の理想と現実との差にギャップを感じ、しんどさを感じます。自分に高い理想を持つこと自体は悪いことではありませんが、それが自分を苦しめる原因になるなら、少し見直すべきかもしれません。
あなたの理想は、あなた自身が設定したものです。それが自分を苦しめるなら、それはあなた自身が自分を苦しめているということです。自分自身を愛し、自分を許すことが大切です。
頑張っているあなたが、しんどくならないようにするための考え方
では、こういった状況に陥ってしまいがちな人は具体的にどのように対処をしていくべきなのでしょうか。
不安を書き出す
しんどさを感じるとき、まずはその原因を探すことが大切です。そのためには、自分の心の中にある不安を書き出すことをおすすめします。
不安を書き出すことで、自分の心の中の混乱を整理し、問題を客観的に見ることができます。これにより、自分が何を求めているのか、何が自分を苦しめているのかを理解することができます。
頑張らなくても良いことを決める
また、優先順位も決めずに、全部を自分一人でやろうとすると、すぐにしんどくなってしまいます。
「頑張らなくても良いこと」を決めることが重要です。
例えば、ダイエットをしたいという人がやるべきことの中で「食事制限」「適度な運動」があります。一度に全てをこなそうとして、仮にうまくいかなかった場合、「努力できなかった事実」を受け止めてしまうことになります。
そういった状況を避けるために、やりたいが今はやらなくて良いことを積極的に手放すことが重要です。
これにより、自分の負担を軽減することができます。何事も完璧にする必要はありません。自分にとって本当に重要なことに集中し、それ以外は手放す勇気を持つことが大切です。
環境を変える
最後に、自分がしんどくなる環境から離れることも一つの解決策です。人間は環境に大きく影響を受けます。したがって、自分にとって良い環境を作ることで、心の負担を減らすことができます。これは、自分自身を大切にするための一歩となります。
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結局、人は自分自身が一番大切です。あなたが頑張っていること、それ自体が素晴らしいことです。しかし、その頑張りが自分を苦しめる原因になってはいけません。
だからこそ、自分の気持ちを大切にし、自分がしんどくならないようにするための工夫をすることが大切です。