初めて休職を経験をすると、世間体を考えて悩む人がいます。中には期間中の人間関係について、不安を持つ人もいます。
- 「休職中、友達に会って良いのか?」
- 「休職中の過ごし方がわからない。友達と会ったら罰則があるのかな?」
今回は、こういった不安を抱える人に記事を書いています。
休職中でも友達に会って構いません
結論、休職中に友達に会うのは、全く問題ありません。それどころか推奨されるべき行為です。
休職期間中の過ごし方には特定の義務やルールはありません。節度を守って友達との交流を楽しむことは、むしろ推奨されます。自分自身のペースで充実した時間を過ごすべきなのです。
休職中友達との交流を持つことには、多くのメリットがあります。
- 友達の楽しい時間を過ごすことで、気分をリフレッシュできる
- 友達やパートナーと過ごすことで、内省が深められる
- 交流によって、社会的ながりをを維持することができる
この記事を書いている筆者は、IT企業に就業後、心身の疲れがピークに達し、半年間の休職を経験しました。
休職期間中は、連絡手段として、上司だった役員とのチャットグループが存在していましたが、休職期間中の過ごし方について干渉されたことは一度もありませんでした。
そして、事務手続きを除いて、不可解な説明義務は最後まで発生しませんでした。
現在、筆者は別のIT企業に転職し、この記事を書きながら、快適に働くことができています。
休職中の過ごし方に、定められた義務は無い
休職中の過ごし方には法律によって定められた義務はありません。休職期間は、自分自身を癒し、リフレッシュするための貴重な時間であり、自由に使うことができます。自分自身の気持ちや体調に合わせて、リラックスしたり、自分のやりたいことに時間を費やすことが重要です。
「休職制度」は法律で定められた制度ではないため、就業規則の中に、制度として明文化されている場合もあります。
休職期間中、従業員は療養に関する医師の指示を忠実に遵守する等、健康回復の ・主治医への情報ため療養に専念しなければならない。
https://www.kanagawas.johas.go.jp/files/libs/190/201711221555038968.pdf
ただ、こういった文言は、最低限度のマナーについて言及していることがほとんどです。
例えば、あなたが休職期間中に「友達と遊んでいる様子を、同僚がわかる形で、無闇やたらにSNSにアップした」などのケースがあるとします。このような行為が、同僚への心身に影響を与えることが懸念される場合、節度を守った振る舞いを心がけるのが望ましいです。
会社としてはあなた以外の社員の心理的なケアを行うことが重要なため、敢えて上記のような内容を明文化しています。
すなわち、上記は非常に極端な例であり、健康回復に支障のない行動であれば、事実上あなたの行動を制限するものはない、と言えます。
気のおける友達との時間こそが、立派なリハビリです
友達との交流もその一つです。気のおける知り合いと一緒に楽しい時間を過ごすことは、立派なリハビリ方法の一つです。友達や親しい知人と一緒に食事やアクティビティを楽しむことで、気分をリフレッシュさせることができます。
孤独感や不安感に襲われることもあるかもしれませんが、あなたをよく知る友達やパートナーとのつながりはそれを軽減する助けとなります。友達は、あなたをサポートし、共感し、時には建設的な意見をくれるはずです。
筆者自身、自分をよく知る友達との交流が、内省を深め次の機会を検討する上での良いきっかけとなりました。
どんな時に筆者がしんどくなったり、苦しくなったりするのかを知っている人もいたので、今後の生き方について、客観的な助言をもらえることもありました。
筆者は、先述の通り、半年間の休職を経て、結局を復職せずに転職をしましたが、働く環境を考える上で
- 失敗を経験している役員・経験の豊富なシニアメンバーが多い企業
- 出社が強制ではなく、フルリモート業務への惜しみない支援が行われている企業
など「環境を選ぶこと」を重視して、転職活動に望むことができました。
就業先の人との接触は避けるべき
休職中には、就業先の人との接触は避けるべきです。休職期間は、自分自身をリセットするための時間ですので、仕事関係の人々との接触は避けることが望ましいです。仕事の話題やプレッシャーから解放され、自分自身を癒す時間を大切にしましょう。
ただし、同僚や上司との関係性が良好で、仕事の話題を避けることができる場合は、会うことも問題ありません。しかし、一般的には、休職中には就業先の人との接触は避けるべきです。
筆者の場合は、上司や同僚との関係性は良かったのですが、それでも、配慮もあってか上司とコミュニケーションを取る回数は、限定的でした。
休職中に友達と会うことは全く問題ありません。むしろ、友達との交流は心のリフレッシュやリハビリとなります。
友達ではなくても、家族であったり、理解のあるパートナーに相談をしておくのも大切です。
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休職中の過ごし方は人それぞれです。気のおけない友達と過ごす時間が全てではありません。
今回、筆者の体験を交えて説明しましたが、かかりつけの精神科医と相談の上、ご自身に合った生活をされることをおすすめします。
一つの方法として、友達との交流を通じて、心の安定を取り戻し、良い機会を得られることを祈っています。