「性格が悪い」とよく言われたり、自分で思っている人は、一般的に世の中で煙たがれがちです。よくあるイメージとしては、自分勝手で、人の欠点や問題点、おかしな部分にめざとい人が多い、というようなものです。
そのような性格の持ち主にとって、どのような仕事が向いているのでしょうか。
今回は、世の中の「性格が悪い人」のイメージをそのまま、業務のシーンに当てはめてみて、活躍が期待できそうな職業をピックアップしてみました。
弁護士
弁護士は、法律の専門家であり、問題解決に向けて努力することが求められます。性格が悪い人は、物事の矛盾にめざとく気づくことができるため、弁護士としての能力を発揮することができます。また、自分自身に厳しい性格の持ち主は、クライアントに対しても厳しく、誠実に対応することができるため、信頼される弁護士として活躍できるでしょう。
弁護士の仕事は、法律の知識だけでなく、クライアント正しく汲み取り戦略を立てることも必要です。性格が悪い人の能力は、相手の矛盾を丁寧に指摘して、自身の説明を正当化することが求められるシーンで発揮されます。クライアントを発言を的確に把握していきながら、問題を解決するための最適な戦略を一緒に考え出すことができるでしょう。
落語家・お笑い芸人
落語家やお笑い芸人は、面白い話を生み出す才能が求められます。性格が悪い人は、物事の面白い部分やおかしな部分を見つけることが得意であり、それをユーモアあふれる話にすることができます。また、世の中を風刺するような性格の持ち主は、常に自己改革に努め、よりよいネタを生み出すことができます。そのため、落語家やお笑い芸人として、活躍することができるでしょう。
しかし、落語家やお笑い芸人の仕事は、芸風を確立するために長い時間をかけることが求められます。性格が悪い人は、忍耐力に優れているため、長い時間をかけて芸風を確立することができるでしょう。
ソフトウェアエンジニア
ソフトウェアエンジニアは、プログラムを作成することで、問題解決に向けて努力することが求められます。性格が悪い人は、物事を深く考えることが得意であり、論理的思考能力に長けていることが多いため、ソフトウェアエンジニアとしての能力を発揮することができます。また、プログラムは論理的に構成されています。性格が悪い人は、プログラムの問題点を見つけることが得意であり、それを解決することができます。そのため、ソフトウェアエンジニアとして、活躍することができるでしょう。
ソフトウェアエンジニアの仕事は、プログラミングだけでなく、機能を提供するにあたってのテストなど、一般的な問題解決能力も求められます。性格が悪い人は、客観的に問題を認識することが得意であるため、プログラムを作成する際に問題が発生した場合にも、的確な解決策を考え出すことができるでしょう。
まとめ
性格が悪いと自分で自覚している人は、物事の問題点やおかしな部分を見つけることが得意な人が多いです。そういった特性が人との関わりの中で吉と出たり凶と出ることもあるでしょう。一方で、そのような性格を持っている人が活躍できる仕事もたくさんあります。今回は代表的なものとして、弁護士、落語家・お笑い芸人、ソフトウェアエンジニアを挙げました。
ベルギーで実施された研究によると、なんとサイコパシー(一般に、不正直、自己中心的、無謀、非情といった傾向)やナルシシズムの特性を持つ人は組織階層の上位に多く見られ、経済的な成功度も高いと言われています。
もちろん、今回挙げたような仕事には技能の獲得から実践に至るまで、それぞれの難しさがあります。
しかし、性格が悪いことを自称している人ほど、良くも悪くも自分の都合の良いように物事の筋を通したり、問題解決を行う能力に優れており、これらの職能を活かすことが得意な傾向にあります。もちろん、性格が悪い人しかできない仕事はありません。自分の性格を活かし、適職を見つけることが大切です。