「今日も仕事がしんどい」「毎日遅くまで疲れた」
「最近、朝起きられなくなってきた」「気持ちが落ち込んできた」
「休職したい!」
仕事をしていると、日々、心身に負担が生まれます。特に現代社会においては、過剰な労働時間やストレスフルな職場環境が問題となっているケースは枚挙にいとまがありません。
今回は、休職を考えざるを得ない状況に追い込まれるあなたに向けて書いています。
ただ、実際に休職を考える上で、悩ましく感じている方もいらっしゃると思います。
- 何が決め手となるのか
- 断られるケースがあるのではないか
- 職場になんと説明したら良いのか
今回は筆者の経験を交えながら、上記のような、休職を考える上でのポイントについて順を追って見ていきましょう。
このサイトで取り上げる内容ですが、主に「心身の不良」によって、休職を検討する人向けに記事を書いています。
休職を決めるポイント:心身の不調
休職を考える上で、一番多いケースをいくつか上げていきます。
朝起き上がるのが辛くなる
筆者は、休職を決める2.3ヶ月前から、徐々に生活リズムが崩れていきました。リモートワーク・出勤日関係なく、朝起き上がれない日が増えてきました。
わかりやすく布団から出られなくなったのですが、この状況が続く場合、それはただの怠け心ではなく、身体が仕事に行くことを拒んでいるサインです。体力的な疲労よりも精神的なストレスが蓄積し、心身の不調として現れるのです。
仕事中の頭痛
仕事中の頭痛はストレスが原因であることが多いです。頭痛は、脳への酸素供給が不足したり、血管が収縮したり拡張したりすることによって引き起こされるためです。
まずは自分の仕事のペースを見直し、無理なく進められるスケジュールを計画してみてください。
同僚・上司と目を合わせるのが辛くなる
コミュニケーションに影響が出てきます。
職場で人々と目を合わせるのがつらいと感じるなら、それは仕事環境に適応できていない証かもしれません。パフォーマンスへの過度なプレッシャーが原因で、それが極度の疲労に繋がるケースがあります。
筆者も、休職前最後の1ヶ月はまさにこのような状況でした。営業職と顧客サポート職を兼任しておりプレッシャーもあったのですが、仕事を進めても進めても、全体的に状況が好転しない状況が続いており、疲弊してしまっていた時期でした。
同僚と会話をするのも辛くなる
支離滅裂なことを言ったり、実際に言っているような感覚に陥る症状も現れます。
仕事上での会話が、困難に感じられるなら、それは心身の疲れが深刻なレベルに達している可能性を示しています。直接的な人間関係の摩擦や職場での対人ストレスだけが原因ではありません。
当人にとって、会話自体が負担となっている状況です。
休職するにあたっての手続き
休職を決めたら、次に取るべきステップは何でしょうか。ここでは、休職するにあたっての手続きについて詳しく説明します。
精神科・心療内科を受診して診断書をもらう
休職を決めたら、まずは精神科や心療内科を受診しましょう。専門家の診断に基づいて、自分の精神状態を正確に把握し、適切な治療を受けることが大切です。また、休職を会社に申請する際には、医師の診断書が必要となることが多いため、診断書をもらっておくことも重要です。
休職する場合は会社に連絡・手当金の申請を進める
休職の申し出が禁止されているケースはほぼありません。多くの場合、会社側が退職勧奨を行うことが不当解雇にあたるためです。
ただ、休職を決めたら会社に連絡するようにはしましょう。休職する場合は、傷病手当金の申請を忘れずに行う必要があるためです。
傷病手当金は、労働者が健康上の理由で勤務できない場合に支給される給付金で、休職中の生活を支えることができます。この手続きは労働基準法に基づいて行われますが、具体的な手続きは会社によって異なるため、まずは人事部門に相談することが必要です。
ちなみに、雇用時に月々支払っている社会保険料・健康保険料は休職期間中も支払いが必要です。休職時も、会社と折半となります。
出典:休職と被保険者資格について|厚生労働省
社会保険給付金の手当は、ある程度の期間、十分な額を受け取れる可能性があります。
休職や退職を考えている方は、早めに準備を進めておくことが重要でしょう。
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在職しながら転職を検討したほうが安全
休職中に自分のキャリアを見直すのも一つの選択肢です。在職中に転職活動を始めることで、新しい職場でのスタートをよりスムーズに進めることができます。
休職中は時間的な余裕があるため、自分の興味やスキルに合った新しい仕事を見つけるチャンスでもあります。
筆者は、休職期間後、復帰せずにそのまま退職し転職しました。同じIT業界ではありますが、リモートワークかつフルフレックスタイム制の会社で、以前より心身ともに健やかに働くことができています。
どんな事情であれ、誰しも人生の中で「仕事をお休みする」可能性があります。
心身の健康が関連する休職には、考慮すべきこともありますが、未来の自分の生活のために、休職を前向きに考えることを強くおすすめします。
一度休職を経験してからは、復帰を目指すだけではなく、選択肢を広げて新しい環境を模索するなど、前向きな機会と捉えていくことも可能です。
記事を読んだ方が、良い休職期間を過ごせることを祈っています。