パートナーと同棲を始めて、数週間。やっと生活も落ち着いてきました。
朝起きてふとこんなことを考えます。
「一人暮らしをしていた頃より、なんだか寝起きが良くないなあ…」
同じベッドで、信頼のおける同居人と一緒に眠れることは、理想的ですよね。
しかし、実際には人と一緒に寝ることが苦手だったり、人と一緒に寝れないと後から気づく人も多いのではないでしょうか。
この記事では、人と一緒に寝れない原因と対処法についてお話しします。同居人と住んでいる方々にとって、より快適な睡眠環境を作るためのヒントをご紹介します。
人と一緒に寝るのは体に良い?
そもそも人と一緒に眠ることが、個人の心身にとって良いことなのでしょうか。
パートナーと一緒に眠ることで、睡眠の質が上がる
パートナーと、ほとんど毎日一緒のベッドで寝ることができている人・寝ているは、不眠症の度合いや疲労感が少なく、睡眠時無呼吸症候群のリスクも低いという研究結果が出ています。
また、睡眠時間が長い一方で入眠までの時間は短く、中途覚醒の頻度も少ないなど、全体的に睡眠の質が高い傾向にありました。また、こういった人々は1人で眠る人よりも不安・ストレスなどのスコアも低かったとのこと。
一方で、子どもと一緒に寝た人は不眠症の度合いが大きく、より多くのストレスを感じていることがわかりました。
必ずしも「誰かと一緒に眠る」ことがメリットをもたらすわけではないことも留意は必要ですが、
「パートナーと一緒に快適に寝られると、心身の影響は概ね良く、さまざまなメリットが認められる」というのが現在の見解のようです。
人と一緒に寝れない原因は、快適と感じる環境の違い
「人と一緒に寝れない」という状態にはいくつか要因があります。
- 環境の変化に神経質になっている
- 男女の快適温度の違い
- 身体に合うマットレスの硬さが異なる
それぞれ見ていきましょう。
環境の変化に神経質になっている
神経質な人が、隣で人が寝ている様子を意識してしまいさらに眠れなくなる、ということがあります。
2014年に大学生に向けて行われた研究によると、「眠れなかったらどうしよう」「眠れるだろうか」といった睡眠に対する心配が強いほど、睡眠の質が悪くなる、という結果が示されています。
仕事や家庭や恋愛にストレスを抱えていたり、これといった原因がないのに眠れなかったりと根本的な背景は違いますが、「寝れない状況に焦ってしまい寝れない」「眠り方を忘れてしまった」という経験が多い人は注意が必要です。
些細な環境の変化に対して、神経質な人は「隣で人が寝ている」ことでリラックスして眠れなくなってしまうのです。
男女の快適温度の違い
2019年に研究結果が出ていますが、男性と女性では、快適温度に数度の違いがあります。同室で寝ているカップルの4割が室内で喧嘩をした経験がある、とされています。
男女で快適温度が違うのであれば、どちらか片方が快適とは言えない室温で、睡眠時間を過ごさなければなりません。
身体に合うマットレスの硬さが異なる
ベッドやマットレスの硬さや柔らかさは、人と一緒に寝る際に重要な要素です。
しかし、身体に合うマットレスの硬さの程度が、必ずしも2人とも同じとは限りません。
硬すぎるマットレスは肩や腰だけに重みがかかることも多いため、起きた時に痺れてしまう、疲れが取れないという、快適な睡眠を妨げるデメリットも考えられます。
一方で、柔らかすぎるベッドやマットレスは、体を沈め過ぎてしまい、背骨の正しい位置を保つのが難しくなるかもしれません。
同じベッドだと、マットレスがどちらか一方の身体に合わないという状況は不思議な話ではないのです。
人と一緒に寝れない状態への対策
室温や窓の光の漏れへの対策としてカーテンをかける
はじめに記載したように、室温などの環境は睡眠の質に大きく作用します。
カーテンやブラインドが適切に閉まっていないために異なる温度の空気や光が漏れる場合は、睡眠の質に悪影響を与える可能性があります。
寝る前の習慣はあなたにとっては睡眠を阻害するような行為でも、同居人にとっては入眠前のルーティーンとなっている可能性があります。
このような場合は、ベッドやマットレスの間にカーテンなどで間を区切ることがおすすめです。
マットレスを分ける
ベッドやマットを別にしておくことも場合によっては重要でしょう。同じベッドを共有している場合、身体に合うマットレスの硬さの程度が、必ずしも2人とも同じとは限らないためです。
睡眠の質を向上させるためには、これらの原因に対処することが重要です。同居人との共同生活を円滑にするためにも、お互いの睡眠環境や睡眠の問題に理解を持ち、協力することが大切です。
まとめ
改めて「人と一緒に寝れない」原因と対策をまとめて見ていきましょう。
- 神経質・快適温度の違い ☞室温や窓の光の漏れへの対策としてカーテンをかける
- 身体に合うマットレスの硬さが異なる ☞マットレスを分けてみる
自分自身の寝る環境を整えることや良い睡眠習慣を身につけることが、より快適な睡眠を手に入れるための大切なステップです。同居人と一緒に寝ることができるようになるために、ぜひこれらの対処法を試してみてください。
快眠を手に入れて、よりヘルシーな生活を送りましょう。
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